人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「こんにちわ撲滅委員会」撲滅委員会

torafuzuku.exblog.jp
ブログトップ
2006年 03月 31日

じゃあ撮ってやろうじぇねーの

「美しい景観を創る会」というのがあるらしい。
この会のホームページで「悪い景観100景」ってのがあって、いろいろと醜い景観を有する場所が指摘されている。マツモトキヨシの看板だの、日本橋の高速道路などが槍玉にあげられている。
この会については、敢えてコメントはしない。勝手にやればいいと思うだけだ。ただ一つだけ言えるのは「どこの世界にも、この手の人たちはいるんだなあ」ってこと。
下の写真は、某駅前の宝くじ販売所を、私が撮ったものなんだけど、この手の景観っていうのは「美しい景観を創る会」とか「こんにちわ撲滅委員会」的な感覚からすると、いかにも槍玉にあげられやすいものだと思う。なにしろ色彩は派手で、欲望がそのまま丸出しになっていて下品だ。文化の蓄積や作者の修練と努力のあとといったものは、かけらも感じられない。しかし、私はこういうのがすきなんだよね。去年の万博で各国の展示物を見たときにも思ったんだけど、こういうのを見てるとある種の願いというか祈りのようなものが強く感じられる。人間の生々しい欲望の集積地という点では、宝くじ売り場は神社と同じだ。だから、宝くじ売り場に、鷲(おおとり)神社の酉の市の熊手や、今宮戎神社の十日戎の笹と似たような色彩配置があったとしても別段不思議ではない。私にとっては、それらは等しく興味深いものだ。
だから「悪い景観100景」と聞くと、むしろ積極的に写真を撮りに行きたくなる。「悪い景観100景」の写真をたくさん撮って、できればなんらかの形で公開できればと思っている。
じゃあ撮ってやろうじぇねーの_a0028128_1525885.jpg


by torafuzuku | 2006-03-31 15:30 | 規則が大好きな人たち


<< 欧米に対する劣等感と「面白くな...      読み書きをエンジニアリングする >>